DARK BAYバーチャル プロダクション ステージは映画およびテレビシリーズの制作のために構築され、最先端のLEDを使ったバーチャル背景を備えています。現在、恒久的に設置されたLEDスタジオのうち最大規模のひとつであり、ミックス・リアリティの映画制作に使用されています。よく知られているStudio Babelsberg AGのロットに設置されたDARK BAYは、複数のスタジオと広大な映画用インフラストラクチャを備えた大規模プロダクション設備に組み込まれています。このステージには全体で1470台のROE RUBY 2.3 LEDパネルとSkyPanel、Orbiter、ALEXA Mini LFといったARRI製照明機器とカメラ機材、そしてViconやTrackMen製のトラッキング機器、NVIDIA製グラフィックカードが装備されています。形状は直径23 m、高さ7mの楕円形で、非常に広いカメラアングルが可能で、さらに全体的にも広く使えます。またLEDパネルは他のLEDボリュームに比べピクセルピッチが小さく、画像アーティファクトがカメラとLEDウォールの間で発生するため、扱いやすくなっています。またLEDボリュームは約21 mで構築されており、電動の回転式ステージによりクリエイティブの可能性が大幅に広がり、撮影の効率を劇的に向上させることができます。このような機能を持った設備は世界中を探しても他にありません。
ARRIの最初のミックス・リアリティ スタジオのリファレンスプロジェクトのひとつとして、ARRIソリューショングループは全体的なテクニカルトレーニングに関するコンサルタントサービスとDARK BAYバーチャル プロダクション ステージの構築に必要なすべての要素の設置、調整、監督業務を行いました。「将来的に、アートとテクノロジーはDARK BAYで融合するでしょう。最高品質の制作のために、最先端のハードウェアとエンジニアリングサービスを組み合わせ、クライアントとビジネスパートナーが緊密に連携できるよう働きかけ、システム全体を革新的なものとしました。」とARRIの取締役であるMarkus Zeilerは述べます。「この目標のプロジェクトを実現させるために、カメラシステム (Camera Systems)、ライティング (Lighting)、レンタル (Rental) といったARRIのすべての事業部門がARRIソリューショングループ (Solutions Group) のプロジェクト管理のもと、密接に連携しながら業務に取り組みました。」各国からの経験豊富なエンジニアとプロジェクトマネージャーと、高品質でユーザーにとって使いやすいと評判のARRI製品、そして世界的なネットワークを駆使することで、お客様の役に立つことができました。