ARRIソリューションズは、カナダの先進的な制作施設であるStylePhotos Studios(スタイルフォトズ・ストゥディオズ)のコンセプチュアルデザイン、コンサルティング、および技術統合サービスを提供しています。このスタジオは主にEコマースや商用の顧客向けに設計されていますが、ハイエンドの長編作品をサポートするための設備も整っています。
オンタリオ州ミシソーガにある12,000平方フィート(1,100平方メートル)のスタジオ施設は、Eコマース用コンテンツ制作に特化した、7つのモジュール式エリアで構成されています。スタジオ環境には、46フィート×15フィート(14メートル×4メートル)の没入型LEDボリューム、75フィート×16フィート(22メートル×4.5メートル)の曲面サイクロラマ、食品コマーシャルや料理番組用のキッチンセットなどの特注のスタジオセットがあります。
「Eコマースには大量のコンテンツが必要で、最も迅速かつ費用対効果の高い方法で制作する必要があり、しばしば非常に厳しい納期に追われます。StylePhotos Studiosの重要なタッチポイントは、お客様が、制作パイプラインのどの部分においても制作価値が損なわれることはないと安心して利用できることです」 とStylePhotos StudiosのCEO Khasan Aripov(ハサン・アリポフ)氏は説明します。「没入型の最先端テクノロジーに基づいて設計された設備を使用しているため、最新の製品とワークフローへのアクセスを提供し、現場での時間を最大限に活用していただけます」。
ARRIソリューションズはこのプロジェクトの非常に早い段階から関与しており、StylePhotos Studiosの創設者Khasan Aripov氏および彼の兄弟Husan(フサン)氏と緊密に協力して、施設の野心的なビジョンを実現しました。チームは、主要なスタジオエリアのコンセプトデザインとエンジニアリング、電力システムと配電に関するコンサルティング、施設全体のカメラと照明の統合を担当しました。
「このプロジェクトの最初から関与できたことは非常に意義のあることでした。建築家、ゼネコン、エンジニアリングチームと協議し、エアコンユニットと電気システムの計画を調整するなど、スタジオ構築の実用的な要素を確実に建設部門と調整することができたからです」と、ARRIアメリカのソリューションズ担当バイスプレジデントであるStephan Ukas-Bradley(ステファン・ウカス=ブラッドレイ)氏はコメントしています。
また、チームは高品質の光源を提供するARRIスカイパネルとARRIオービターのアレイを使用して、施設全体の照明統合も設計しました。LEDボリュームでは、照明とカメラがアンリアル・エンジンに統合され、ボリューム内で本物の画質を提供します。「高品質の照明は映画制作に不可欠ですが、正確で本物らしい色とテクスチャの再現が重要な広告コンテンツでは、さらに重要だと言えるでしょう」とUkas-Bradley氏。「照明設計がスタジオ内のそれぞれの空間に合わせて調整され、できるだけ多くの色とディテールを保持するように注意しました」。
広範囲にわたるプロジェクトでは、さまざまな技術パートナーとの緊密な協力とコミュニケーションが必要でした。特にLEDボリュームについては、Absen、Brompton、MRMOCO、Mo-Sysなどのパートナーと緊密に協力しました。
スタジオの空間を補完し、完全なターンキーサービスを提供するために、StylePhotos Studiosは大手メーカー製のハイエンドの制作設備にも幅広く投資しており、お客様はそれらをプロジェクト用にレンタルすることができます。ALEXA 35、ARRIレンズ、ECS(Hi‐5)、TRINITY 2などのカメラスタビライザーシステム、照明器具、豊富なアクセサリーを取り揃えています。「私たちは、お客様に最高の映画制作機器を利用してもらいたいと考えています。また、すべての製品を社内に取り揃えることで、お客様はクリエイティブなビジョンを実現するために必要なものがすべて揃っていることを知り、プロジェクトに完全に集中することができます」。
StylePhotos Studiosは現在、新しい施設を顧客に提供開始しています。「プロジェクトの規模は以前から野心的なものでしたが、パンデミックの間、さまざまな制限にも対処しなければなりませんでした」とアリポフ氏は締めくくります。「ARRIソリューションズチームは、設計と設置以外の段階においても、休むことなく仕事を続けました。最初の商業プロジェクトを準備する際にも、チームに貴重なサポートを提供してくれたのです」。
オープニングイメージ:StylePhotos Studios